C03 取引スタイル分類

取引スタイルはポジション保有期間毎に分類されます。そういった初心者向け解説は多いものの、ポジション保有時間毎に必要なスキルや狙いが異なることに言及していない解説も散見されます。

C03-1  スタイル分類:スワップ・スィング・デイトレ・スキャル
C03-2  本サイトでの取引スタイルと資金管理例:経済指標発表時のスキャルに資金の1/10を投入


C03-1  スタイル分類

ポジション保有期間毎の取引スタイルには、次のように分類できます。

  • スワップ=数か月~数年の金利を狙います。注文時と決済時の差益がなくても良いものの、欲張るなら長期チャートの天井や底の予想が関心事となる取引です。但し、長期のポジション保有期間中には何が起きるかは予見できません。そのため、資金全体に占めるポジションの割合をかなり小さくせざるを得ず、余裕資金が大きいことが前提のスタイルとなります。初心者やアマチュアのスタイルではなく、他人のお金だから決済をいくらでも先延ばしできるプロフェッショナルのスタイル、と理解しています。
  • スィング=数日~数週間の相場サイクルに乗じることを狙います。日足チャートのトレンド方向を読み取るスキルだけでなく、金融や経済の動向を好材料・悪材料に分けた上で軽重判断できるスキルがないと、判断が難しい局面がポジション保有中に多発します。主にデイトレ中心のスタイルの人が、トレンド継続を判断してデイトレからスィングに乗り換えると思った方が良いでしょう。
  • デイトレ=1日以内で売買を完結して翌日にポジションを持ち越さずに売買益を狙います。テクニカル分析とファンダメンタル分析の両方を踏まえた解説記事が多いことからわかるように、最も広範な知識が必要なのかも知れません。特に、トレンドがチャートポイントを抜けるか跳ね返されるかに備えるスキルが重要です。私見ながら、プロフェショナルの解説が最も外れやすいのが日足チャートだという感触があります。それにも関わらず、多くのFX解説記事がこの期間での取引を勧めていることに疑問があります。
  • スキャル=数秒~数10分での微益を積み重ねるため、スプレッドの影響が大きくなります。そのため、一定期間における勝率を安定的に高く維持できるスキルが必要です。但し、取引根拠にはファンダメンタル分析の知識が不要で、テクニカル分析の知識だけで十分なため、意外に早く高い勝率は得られるようになるものです。むしろ、微益を積み重ねて稼ぐ手法のため、多くの初心者やアマチュアにとって、狙いが外れたときに傷口が浅いうちに躊躇なく損切できるようになることの方が難しいようです。ここに、精神面を強調するFX解説記事が一定の支持を獲得する原因となっていますが、それは資金管理で解決すべきことを誤解しています。
C03-2  本サイトでの取引スタイルと資金管理例

FX会社に口座を開設すると、最初に証拠金預託金と呼ぶ会社もあるようです)を預けます。けれども、FX会社に証拠金を預けたからと言って、いつも取引をしていなくても構いません。勝てそうなときだけ取引を行うことが大事です。

でも勝てそうなときだけ取引しても、実際には必ずしも勝てる訳ではありません。だから「勝ったり負けたりしながらでも利益を残す方法を身につける」ことの方が大事です。それが資金管理で、資金管理とは常に取引額を証拠金の一定比率以下に保つことです。

ポジション保有期間が長くなるほど、取引の裏付けに、① 十分な資金の余裕、② 高度広範な知識と判断力、③ 正確な一次情報の収集力、が必要です。そこで、本サイトでは経済指標発表前後の短期間のスキャルしか扱いません経済指標発表前後の短期間だけが、取引根拠の定量化が初心者やアマチュアにも簡単だからです。

このスタイルでの資金管理例・損失管理例を私の事例で紹介します。

  • 2016年頃から1ポジションが預託金の1/10以下となるようにしています。具体的には、毎年年初のGBPJPYの10枚分+αの資金を預託しています(前年の収益は別口座に移しており、いわゆる複利効果は捨てています)。
  • どの通貨ペアの取引であれ、1ポジションは1枚ずつです。
  • 原則、どのポジションも1分足や10分足のローソク足1本だけを狙った取引しか行わず、狙ったローソク足が過去平均値か中央値まで逆行したら損切します。
  • それは、取引の根拠となる本サイトの各指標分析が、指標発表前後の1分足と10分足(変な区切り方ですが、正確には1分足と9分足と11分足)しか分析対象にしていないためです。

ちなみに、経済指標はファンダメンタルです。その発表前後にスキャルを行うことは、本稿最初に挙げたスキャルの説明に反しています。


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