C0 外国為替取引(FX)
本サイトでは、経済指標発表前後の数分間だけのFX取引を扱っています。
本稿では取引以前に本サイトの狙いを挙げておきます。
要点は次の通りです。
C0-1 FXの目的:通貨売買で差益を狙うこと
C0-2 FX会社活用:為替取引はFX会社でやる方が有利
C0-3 目標運用益:運用益を得ながら練習しよう
と言っても、特定のFX会社の口座開設ページに誘導したりしないのでご安心を。
C0-1 FXの目的
そもそも「通貨を買う・売るというのがピンとこない人」は世の中に多いと思います。
いま、誰かが「何か」を買いたいとき、他の誰かが「何か」を持っていても、両者が量と価格で合意できなければ売買は成立しません。
この問題を解決するため、例えば「何か」を買う量が売る量より少なければ、「その何か」の価格が高くなって売る量が増える、といった仕組みが必要です。
その仕組みを持つのが市場です。
通貨の売買は、ここで「何か」を例えばUSD(通貨の米ドル)に置き換えて考えれば理解できます。
市場では「それが必要な人」さえいれば、何であれ売買の対象となり得ます。
通貨も例外ではなく、USDを買いたい人と売りたい人さえいれば、市場が成立します。
そして、直接その市場に出向かなくても、通貨の売買は銀行に営業時間内に行って、外貨に両替したり外貨を円に両替すれば可能です。
この両替の際に差益を稼ぐことを狙うのが外国為替取引(FX)です。
C0-2 FX会社活用
この為替差益を稼ぐことに特化するなら、
① ほぼ24時間いつでも取引できる
② 買値と売値の差(スプレッド)が小さい
③ 各種の注文方法や分析ツールが利用できる
といった点で、FX会社の利用が有利だと言えます。
FX会社に口座を開設すると、最初に証拠金(預託金と呼ぶ会社もあるようです)を預けます。
けれども、FX会社に証拠金を預けたからと言って、いつも取引をしていなくても構いません。
証拠金の一部を使って、勝てそうなときだけ取引を行います。
だから「取引」とは「ポジションを取得して解消するまで」を指します。
「勝てそうなときだけ取引を行う」というのは、市場に参加するとき(投資をするとき)の鉄則です。
よく「安いときに買って高いときに売る」と耳にしますが、それは上記鉄則の一形態に過ぎません。
その難しさを一段階クリアするためには「勝ったり負けたりしながらでも利益を残す方法を身につける」ことが必要です。
実際の投資では勝ち続けることが難しいのです。
初心者のうちは「差益が得られても差損が生じても一定額に達したら取引を止める」といった取引方法を、本サイトでは勧めています。
この方法なら、損益は勝率だけで決まります。
買えば良いのか売れば良いのか、その的中率を50%よりも高めないと、勝てない期間が長引きます。
ネット上には、1勝9敗でも1勝で9敗の損失を上回る利益を稼げばよい、という極論を見かけるものの、現実問題としてそんなやり方で長期間に亘って相場取引で生き残ったアマチュアは、たった1例ですら私の身近にはいません。
そんな極端な人は、ネットでしか見たことないのです。
C0-3 目標運用益
一般論として「FXは賭博性が高い」と言われています。
相場の先読みが難しいことや急変が起きることは、何もFXに限った話ではないのに、それはなぜでしょう。
おそらくそれは、FXが
④ 証拠金の25倍(国内FX会社での最大レバレッジ)の取引が可能なこと
⑤ 少ない資金(証拠金)で始められること
が原因と考えられます。
レバレッジ25倍で取引を行えば、利益が25倍になることがあるものの、損失が25倍になることだってあるのです。
そのため、レバレッジを効かせた相場取引において重要視されていることは、資金管理と呼ばれるルールです。
資金管理のルールは、ちっとも難しい話ではありません。
ただ、そのルールを徹底して守ることが難しいのです。
資金管理をせずに相場に参加することは、札束を晒しながら街を歩くようなものです。
それで必ずしも犯罪に巻き込まれるとは限らないものの、その可能性が高まる愚かな行為です。
多くの初心者向け解説書では、デイトレなら証拠金の1/20以下(証拠金比率)しか取引しない、という目安が挙げられています。
一般論として、取引時間が指数的に短くなるほど証拠金比率は大きくでき、長くなるほど小さく保つべきです。
資金管理のルールは、徹底的に守り抜くことが難しいのです。
例えば、取引時間が数分なら証拠金の1/10しか取引しない、数時間なら1/20、数日なら1/50、数週なら1/100、といった資金管理は、最優先ルールです。
多くの初心者は、思ったより早くそこそこ勝てるようになるものです。
けれども、資金管理のルールを守っていないと、1年も経たないうちに僅か1回の取引で大きな損失で、それまでの利益だけでなく、元手まで失いがちです。
毎年そこそこ利益を残せるようになるためには、資金管理の習慣を身につけることが必須です。
もし証拠金が1万円しかなくても、今では昔と違ってFXは始められます。
その1万円をすぐに数倍に増やすか全て失うか、といった選択には、公営ギャンブルやパチンコの方が適しています。
失っても良い少額資金でFXを始めたからと言って、公営ギャンブルやパチンコと同じ認識でFXをするのは、狙いと方法がミスマッチしているのです。
レバレッジ25倍のFXとマッチングする運用益は年間20%ぐらい、と思っておきましょう。
複数年に亘る運用益は10%を上回れば上々です。
FXは、個々の取引の勝率が高い方法論ほど適用できる場面が少なく、年間を通じて大きな運用益をあげた方法論ほど大きな運用損を生じかねません。
そして、合理的に考えれば、年間運用益が10%を下回るなら、プロフェッショナルに運用を任せる投資信託の方が良いでしょう。
逆に30%を上回るなら、今のやり方のどこが賭博性を高めているのか自己検証しましょう。
FXを始めた人のほとんどは、資産を増やすにはFXなんかやるより、地道に貯金していた方がマシだった、という現実は覚えておきましょう。
本サイトは、そうならないために、初心者やアマチュア向けに指標取引の方法論の紹介を次のように行っています。
- 短期間のみ取引することは、何よりポジションを保有し続けるリスクを回避することになります。
- そして、リスクを回避するだけではちっとも稼げないので、初心者でも次のチャートの動きを事前分析しやすく、短時間でもチャートが動きがちな指標取引を紹介しています。
- その方法論は、直観的な話や定性的なファンダメンタルの話を完全に排除し、個々の指標発表時の過去の実績から求めた確率データだけに基づきます(集計方法も開示しています)。
- 現在も過去と同様の再現性があるかを不定期に検証し、再分析を繰り返しています。
まずは生き残り、あわよくば安定的に収益を毎年残しつつ、FXに慣れていきましょう。
関連リンク
以上