A(-3) FX初心者の人へ

本稿は、FXを始めたばかりの人が早くFXを愉しめるようになるため、いくつか予備知識を纏めておきます。

A(-3)-1  FXの目的:目的は通貨売買で差益を狙うこと
A(-3)-2  FX会社活用:為替取引はFX会社でやる方が有利
A(-3)-3  初心者の取引ルール:含み益が得られても含損が生じても一定同額に達したら決済
A(-3)-4  FX上達ステップのイメージ:上達のイメージを具体的に持っておこう


A(-3)-1  FXの目的

そもそも「通貨を買う・売るというのがピンとこない人」がいるようです。でも、そんなことは気にしなくても構いません。FXに馴れる頃には気にならなくなっているでしょう。

ある通貨が必要だったり(景気が良いところに資金が集まる)、持っていれば儲かりそう(金利が高い)ならば、その通貨は買われます。逆に、景気が悪くて資金が逃げ出しそうな国や金利が低い国の通貨は売られます。そして、そうした売買によって価値が変化するのを見こしても、通貨は売買されます。

さて、価値が変化するものは、安いときに買って高いときに売れば差益が得られます。この差益を狙うことに特化することが、我々の行う外国為替取引(FX)です。

A(-3)-2  FX会社活用

この差益を稼ぐことに特化するなら、銀行で両替を繰り返すよりもFX会社を利用することを勧めます。

FX会社の活用は、銀行での両替と違って

① ほぼいつでもどこでも自分だけで取引できる
買値と売値の差(スプレッド)が小さい
レバレッジを使った取引ができる

といった有利な点があります。

そして、FX会社に口座を開設すると、最初に証拠金預託金と呼ぶ会社もあるようです)を預けます。けれども、FX会社に証拠金を預けたからと言って、いつも取引をしていなくても構いません。むしろ、勝てそうなときだけ取引を行うことが大事です。とは言え、初心者にはこれが難しい。

勝てそう」という「感じ」には「根拠」を持ちたい。

このサイトでは、その根拠を経済指標発表前後の過去の反応に絞り込んでいます。そして、取引はその根拠が通用する期間=経済指標の発表前後約10分に限定しています。この期間はチャートの動く方向に再現性が生じやすいのです。

A(-3)-3  初心者の取引ルール

でも、個々の取引では、根拠に基づき取引しても必ずしも勝てる訳ではありません。だから、初心者のうちは「差益が得られても差損が生じても一定同額に達したら取引を止める」といった取引方法を勧めます。この方法なら、損益は勝率だけで決まります。このとき、買売の判断の的中率を50%よりも高めて利益を残すのです。

ときどきネット上には、1勝9敗でも1勝で9敗の損失を上回る利益を稼げばよい、という極論を見かけます。でも、現実問題としてそんなやり方で初心者を脱した人はネット上でしか知りません。初心者は最初に勝率向上を目指す方が自然だし、差益が得られても差損が生じても一定同額に達したら取引を止めるというルールを守りましょう。そこから始めて上達した人なら知っています。

こうしたやり方だと、ポジションを取るからには決して逆行を許さない、というぐらいの強い気持ちで取引に臨むことになります。勝率にこだわって強い気持ち=強い意志にするぐらいでないと、FXのスキルというのはなかなか身に付きません。1勝で9敗の負け分を取り返そうという考えでは、少なくとも初心者のうちは上達しないか上達が遅くなるのです。

誤解しないでください。精神論を強調する訳じゃありません。
読んでもらえればわかりますが、どうやって勝率50%を超えるかを、具体的方法論として経済指標発表前後の取引で示すことが本サイトのテーマです。

A(-3)-4  FX上達ステップのイメージ

最終的な目標は年間運用益であり、その達成のためには個々の取引の勝率の目安が必要です。そして、まだ勝率を高く安定できないうちは、レバレッジによる時間短縮効果というものを意識すると良いでしょう。

※1  レバレッジによる時間短縮効果とは、ポジションがある含益/含損に達するまでの時間がレバレッジによって短縮できることを指す。詳細は次稿で説明。

(1)  年間運用益の目標

私見ながら、レバレッジ25倍のFXとマッチングする運用益は年間10~20%、と思います。

というのも、今では証拠金が1万円しかなくても、FXは始められます。その1万円をすぐに数倍に増やすか全て失うか、といった選択には、競馬やパチンコの方が適しています。最近では仮想通貨という選択肢もあるものの、仮想通貨はまだ税法上の不利が著しいため勧められません。失っても良い少額資金でFXを始めたからと言って、それらギャンブルと同じ認識でFXをするのは、狙いと方法がミスマッチしています。

例えば、年間運用益が10%を下回るなら、プロフェッショナルに運用を任せる投資信託の方が安心です。このことを逆に言えば、年間運用益10~20%という数字は、プロフェッショナルが安全だと言わないような投機的取引にもトライして、10%分ぐらいの運用益を自力で上乗せするということです。

けれども、FXを始めたばかりの人たちに「毎年の運用益を安定して10~20%確保することを目標にすると良い」と助言すると、大抵の場合、かなりがっかりされてしまいます。でも、年間運用益10~20%という目標は謙虚に見えても、決してそうではありません。下図試算をご覧ください。

※2  初年度1.00の資産に対し、毎年1.15を単純に掛け続ける複利方法で計算。

年間運用益15%とは、5年間で当初資金が2倍、25年で33倍になる目標です。100万円で運用を始めたら、25年で田舎で土地付き戸建が買えるような運用益なのです。

多くのFX初心者は、この目標運用益を高く設定しすぎています。結果、まだ取引が下手だから勝てないだけじゃなく、せっかく運よく勝てても、欲張り過ぎて失敗する人を増やしているように見受けられます。

(2)  個々の取引での勝率の目安

初心者には、含益が得られても含損が生じても一定同額に達したら取引を止める、というルールを守ることを勧めています。このルールでは、勝率50%を上回らない限り手元に利益が残りません。

やがて売買方向の判断が当たり始め、個々の取引の勝率が70%のレベルに到達したとします。このレベルで決済を先延ばしして、更に利益を伸ばそうとすればどうなるでしょう。勝率70%のスキルしかないのに、2度続けて正しい判断を下せる確率は49%です。このことから、勝率70%を上回るスキルがない限り、含益を持ったからと言って決済を延期すべきではありません

このように、個々の取引での勝率50%と70%は上達の目安となります。

先述のように、1勝9敗でも利益を残すようなスタイルでなく、勝率で利益を残すスタイルこそ初心者上達の王道です。ポジションを取るからには決して逆行を許さない、というぐらいの強い気持ちで取引に臨むことが、スキルを早く身につけることに繋がります。

では「決して逆行を許さない」という気持ちは、どういうやり方で裏付けるのでしょう。ひとつは、次稿「レバレッジによる時間短縮効果」を利用することが大切です。


本稿のまとめ
  • FXの目的は通貨売買で差益を狙うことで、それにはFX会社を利用すると有利な点が多い
  • 初心者は最初に勝率向上を目指す方が自然だし、差益が得られても差損が生じても一定同額に達したら取引を止めるというルールでの取引を勧める
  • レバレッジ25倍のFXとマッチングする運用益は年間10~20%(と思う)
  • その運用益を実現するための具体的方法論を経済指標発表前後の取引で示すことが本サイトのテーマ

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