A(-3) FXでの目標運用益(初心者脱却のために)

本サイトでは、経済指標発表前後の数分間だけのFX取引を扱っています。

A(-3)-1  FXの目的:通貨売買で差益を狙うこと
A(-3)-2  FX会社活用:為替取引はFX会社でやる方が有利
A(-3)-3  FX上達ステップのイメージ:最終的に毎年10~20%の年間運用益を安定して得られるようになれば大成功


A(-3)-1  FXの目的

そもそも「通貨を買う・売るというのがピンとこない人」は世の中に多いと思います。

いま、誰かが「何か」を買いたいとき、他の誰かが「何か」を持っていても、両者が量と価格で合意できなければ売買は成立しません。この問題を解決するため、例えば「何か」を買いたい量が売りたい量より多ければ、その価格が高くなって売る魅力が強まる仕組みが古来からあります。それが市場です。

ここで「何か」を例えばUSD(通貨の米ドル)に置き換え、売買する場所を為替市場、と考えれば、通貨の売買ということを理解できます

現実問題として、国際決済では誰もが自国通貨が欲しいのに、代金は主要通貨(USDやEURやJPY等)で取引せざるを得ません。主要通貨以外は、その国以外でほとんど流通していないのです。そのため為替市場が必要になり、(銀行を介して)市場で自国通貨を他国通貨に両替して決済・送金しているのです。結果、特定の通貨を買ったり売ったりする量が変化し、その通貨の価値が変化します。

さて、価値が変化するものは、安いときに買って高いときに売れば差益が得られます。この差益を狙うことに特化することが、我々の行う外国為替取引(FX)です。

A(-3)-2  FX会社活用

この差益を稼ぐことに特化するなら、銀行で両替を繰り返すよりもFX会社を利用することを勧めます。

FX会社の活用は、銀行での両替と違って

① ほぼいつでもどこでも自分だけで取引できる
買値と売値の差(スプレッド)が小さい
レバレッジを使った取引ができる

といった有利な点があります。

そして、FX会社に口座を開設すると、最初に証拠金預託金と呼ぶ会社もあるようです)を預けます。けれども、FX会社に証拠金を預けたからと言って、いつも取引をしていなくても構いません。むしろ、勝てそうなときだけ取引を行うことが大事です。

でも勝てそうなときだけ取引しても、実際には必ずしも勝てる訳ではありません。だから、初心者のうちは「差益が得られても差損が生じても一定同額に達したら取引を止める」といった取引方法を勧めます。この方法なら、損益は勝率だけで決まります。このとき、買売の判断の的中率を50%よりも高めないと利益を残せません。

ときどきネット上には、1勝9敗でも1勝で9敗の損失を上回る利益を稼げばよい、という極論を見かけます。でも、現実問題としてそんなやり方で初心者を脱した人はネット上でしか知りません。初心者は最初に勝率向上を目指す方が自然だし、差益が得られても差損が生じても一定同額に達したら取引を止めるという自己ルールを徹底的に順守しましょう。そこから始めて上達した人なら知っています。

こうしたやり方だと、ポジションを取るからには決して逆行を許さない、というぐらいの強い気持ちで取引に臨むことになります。それぐらいでないと、スキャルのスキルというのはなかなか身につきません。

A(-3)-3  FX上達ステップのイメージ

最終的な目標は年間運用益であり、その達成のためには個々の取引の勝率の目安が必要です。そして、まだ勝率を高く安定できないうちは、レバレッジによる時間短縮効果というものを意識すると良いでしょう。

※1  レバレッジによる時間短縮効果とは、ポジションがある含益/含損に達するまでの時間がレバレッジによって短縮できることを指す。詳細は本稿は次稿で説明。

(1)  年間運用益の目標

私見ながら、レバレッジ25倍のFXとマッチングする運用益は年間10~20%、と思います。

というのも、今では証拠金が1万円しかなくても、FXは始められます。その1万円をすぐに数倍に増やすか全て失うか、といった選択には、競馬やパチンコの方が適しています。最近では仮想通貨という選択肢もあるものの、仮想通貨はまだ税法上の不利が著しいため勧められません。失っても良い少額資金でFXを始めたからと言って、それらギャンブルと同じ認識でFXをするのは、狙いと方法がミスマッチしています。

例えば、年間運用益が10%を下回るなら、プロフェッショナルに運用を任せる投資信託の方が安心です。逆に言えば、年間運用益20%という数字は、プロフェッショナルが長期的には安全・安定と言えない投機的取引にもトライして、10%分ぐらいの運用益を自力で上乗せするということです。投資初心者は客観的な数字を知らないことが多いのです。

だから、FXを始めたばかりの人たちに「毎年の運用益を安定して10~20%確保することを目標にすると良い」と助言すると、大抵の場合、かなりがっかりされてしまいます。でも、年間運用益10~20%という目標は謙虚に見えて、決してそうではありません。だから、次の試算をご覧ください。

試算:毎年15%の運用益が得られた場合

1年目=当初資金が1.15倍
2年目=同上1.32倍
3年目=同上1.52倍
4年目=同上1.75倍
5年目=同上2.01倍

このように、5年間で当初資金が2倍になるという目標は、決して謙虚ではないのです。むしろ、5年毎に資金を2倍にできるなら、成功者と言えるでしょう。そして、無知にせよ無意識にせよ、この目標運用益を高く設定しすぎていることこそ、多くのFX初心者の失敗原因と考えいます。

(2)  個々の取引での勝率の目安

初心者には、差益が得られても差損が生じても一定同額に達したら取引を止めるというルールを守る、ことを勧めています。このルールでは、勝率50%を上回らない限り手元に利益が残りません。

そして、やがて売買方向の判断が当たり始め、個々の取引の勝率が70%のレベルに到達したとします。このレベルで決済を先延ばしすればどうなるでしょう。勝率70%のスキルしかないのに、2度続けて正しい判断を下せる確率は49%です。このことから、勝率70%を上回るスキルがない限り、含益を持ったからと言ってポジション保有期間を延長すべきではありません

つまり、ある期間やある回数の取引の勝率が

  • 50%超えれば、利益を残せる可能性が高まり、
  • 70%を超えれば、その利益を増やせる可能性が高まり、

その頃から、

  • 利確の目安を損切の目安よりも大きくして、更に利益を拡大する

というステップを予め意識しておくと良いでしょう。

先述のように、1勝9敗でも利益を残すようなスタイルでなく、勝率で利益を残すスタイルこそ初心者の王道です。ポジションを取るからには決して逆行を許さない、というぐらいの強い気持ちで取引に臨むことが、スキャルのスキルを早く身につけることに繋がります。

では「決して逆行を許さない」という気持ちは、どういうやり方で裏付けるのでしょう。それが、次稿「レバレッジによる時間短縮効果」です。


本稿のまとめ
  • FXの目的は通貨売買で差益を狙うことで、それにはFX会社を利用すると有利な点が多い
  • 初心者は最初に勝率向上を目指す方が自然だし、差益が得られても差損が生じても一定同額に達したら取引を止めるというルールでの取引を勧める
  • 年間運用益が10%を下回るならプロが運用する投資信託の方がお得で、レバレッジ25倍のFXとマッチングする運用益は年間10~20%(と思う)

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