Ap.09 伸長性分析の方法

指標一致性分析反応一致性分析で指標発表直後の反応方向を予想できたら、次はその反応が伸び続けるか否かに関心を移しましょう。


Ap.09-1  伸長性分析とは

伸長性分析は、直後1分足よりも直後11分足が反応を伸ばしたか否か、を分析しています。

以下に例に挙げる米国鉱工業生産・製造業生産・設備稼働率は、2015年1月集計分~2019年11月集計分までの59回の発表において、同時発表指標がありません。
がしかし、多くの指標は過去に他の指標と同時発表が行われています。
指標一致性分析は反応方向を調べるため、指標間影響力比較分析の結果に基づき、まず最初に分析対象指標の分析対象事例選びます。
もし、対象指標よりも影響力が強い指標との同時発表が過去N回あれば、そのN回の事例を分析事例から除きます。

下図をご覧ください。
下図は、指標発表から1分以内の順跳幅を超えて、その後の10分間に同方向の順跳幅が伸びたか否かを「順跳幅伸長性分析」で示しています。
また、直後1分足値幅を超えて、直後11分足値幅が同方向に伸びたか否かを「値幅伸長性分析」で示しています。

上図の例では、直後1分足順跳幅は直後11分足順跳幅より伸びることが多く、直後1分足値幅は直後11分足値幅より伸びることが少ない、ことがわかります。

でも、そういう結論で良いのでしょうか。
もっと細かく場合分けして傾向を見ないと、動きの激しい直後1分足に騙されていないか自信が持てません。


Ap.09-2  場合分けした伸長性分析

伸長性分析の場合分けは、直後1分足順跳幅を用います。

例えば、59回の分析事例のうち、直後1分足順跳幅が過去平均値の0.5倍を超えたことは47回(頻度80%)、過去平均値を超えたことは22回(頻度37%)、過去平均値の1.5倍を超えたことは10回(頻度17%)、過去平均値の2倍を超えたことは6回(頻度10%)、でした。

順跳幅の伸長性分析結果は下図の通りです。

次に、値幅の伸長性分析結果は下図の通りです。

前項の順跳幅伸長性分析結果と値幅伸長性分析を比べると「跳幅伸長を狙った追撃の方が値幅伸長を狙った追撃よりも望ましい(結論1)」と解釈するのが自然です。
がしかし、場合分けした伸長性分析結果は「跳幅伸長を狙った追撃よりも値幅伸長を狙った追撃の方が望ましい(結論2)」と見えます。
結論2の方が、上図場合分けの結果が直後1分足順跳幅が大きいほど、値幅伸長率が徐々に増えており、原因と結果の因果関係の存在を窺わせているためです。

このように、伸長性分析は全体を捉えるよりも、場合分けしたときの方が結論への信頼度が高まることが多い、という気がします。


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以上

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