C21 通貨表記

通貨を表す表記には通貨シンボル通貨コードがあります。通貨コードを並べて表記し、どの通貨とどの通貨の換金比率かを示しているのがレートです。

C21-1  通貨記号:$とか¥の記号やUSDとかJPYの表記
C21-2  通貨ペア:USDJPYとかEURUSDの表記
C21-3  USDストレートとクロス通貨ペア


C21-1  通貨記号

通貨シンボルというのは「¥」「$」といった記号のことです。通貨コードというのは「JPY」「USD」といったアルファベット3文字の表記のことです。通貨コードはISO4217で規定されているので、銀行や証券会社もこのコードを使って各国通貨を表しています。

よく使う通貨シンボルと通貨コードを挙げておきます。

  • 日本円=¥=JPY
  • 米国ドル=$=USD
  • EU通貨同盟国ユーロ=€=EUR
  • 英国ポンド=£=GBP

¥は人民元(CNH)でも用いられています。これは人民元の現地表記「圓」で、「円」と同じ文字・同じ発音(YEAN)となるため、です。

$記号は、オーストラリア(AUD$=AUD)・ニュージーランドドル(NZ$=NZD)・カナダ(CAN$=CAD)・台湾(NT$=TWD)・香港(HK$=HKD)のように多用されています。なかには、ブラジルレアル(R$)やメキシコペソ(Mex$)のように、ドルじゃないくせに$マークを用いている通貨もあります。ちなみに、$記号には漢字もあって「弗」と表記できます。

£も、フォークランド諸島(FK£)やジブラルタルやセントヘレナといった大英帝国植民地の一部で現地通貨で使われているものの、エジプトやシリアやレバノンはポンドなのに£記号を使っていません。

世界には「とか「ლ」のように、何て読めばよいのかわからない記号さえあります。

C21-2  通貨ペア

通貨ペアは「USDJPY」のように2つの通貨コードを並べて表記します。「USD/JPY」のように通貨コードの間に「/」を入れて区切る表記もあります。「USDJPY=100」あるいは「USD/JPY=100」は「1ドルが100円に等しい」を意味します。

「ん!」と思った方もいるでしょう。どうやら「/」のマークの使い方が気に入らない・気になる、という人が一定数います。理系です。「1ドルは100円に等しい」と言いたいのなら「USD/JPY」でなく「JPY/USD」と表記すべきだろう、って言う人たちです。

わからない人のために補足すると、理系では「a/b」という表記だと、「aをbで割る」=「bの基準単位あたりでaがいくら」を表しています。だから「1ドルを100円で交換」と言いたいのなら、「USD/JPY」ではなく「JPY/USD」と表記すべきだろう、と言いたいのです。この派閥では、「/」を2つの通貨記号を区切るマークに選ぶセンスが信じられない・想像もできないから、「ん!」だったのです。

でもまぁ、そう決まっているのだから、気にしても仕方がありません。そんな人たちのため、このブログでは通貨ペアを「USDJPY」のように「/」を入れずに表記しています。これなら単なる文字列です。ちなみに、インターネットで検索してみても、USDJPYとUSD/JPYのどちらの表記も使われているようです。

C21-3  USDストレートとクロス通貨ペア

基軸通貨としてのUSDの取引量は圧倒的で、どの通貨にせよUSDとの関係が取引の中心となります。USDを中心に交換比率を示す各通貨ペアを纏めて「ドルストレート(USDストレート)」と言います。

一方、日本の空港で旅行先の通貨を交換するときは、円から現地通貨に交換します。このとき、円と各現地通貨の交換比率を纏めて「円クロス(JPYクロス)」と言います。同様に、EUR圏で他の通貨との交換比率が「ユーロクロス(EURクロス)」で、USD以外の通貨ペアを中心に据えた通貨ペアをクロス通貨ペアと言います。

いま「1ユーロがいくら?」というクロス円が知りたければ、EURのドルストレートをドル円で割ります。
つまり

  • EURUSD/USDJPY=EURJPY

ですね。
これで1ユーロがいくらかがわかります。

この式が表しているように、まずドルに両替してから他の通貨に両替する、という手続きが行われていた/行われている、という話を読んだことがあります。本当かどうかは知りませんが、この方が両替手数料が増えるのでしょう。

また「ん!」ですか?
そうですよ。先ほどの話は、

  • (EUR/USD)/(USD/JPY)=EUR/JPY

だった訳です。だったら始めからドル円を「JPY/USD」、ドルストレートを「USD/EUR」と表記しておけばいいのです。ドル円をドルストレートで割れば

  • (JPY/USD)/(USD/EUR)=(JPY/EUR)

となって、通貨ペアの表記も式の表記も「/」の使い方を全て正しく統一できるじゃないか、という話です。みんなわかっていますが、ただもう面倒クサイので相手にしないだけです。

正しくは「強い通貨が左側で弱い通貨が右側に表記される」という古いルールの名残りだそうです。正しいことは個人ブログの読み物よりも、どこか会社のホームページで調べた方がいいですよ。
ここまで読ませておいてごめんなさい。

ところで、気が付きましたか。
この記事では、「センスが信じられない・想像もできない」は「センスが信じられないし、想像もできない」で、「・」は「AND」を意味しています。「/」は「OR」を意味し、「手続きが行われていた/行われている」は「手続きが(かつて)行われていたか、(今も)行われている」という使い分けをしています。
文系の方、これで合っていますか?


関連リンク

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以上

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